1948-12-04 第4回国会 衆議院 本会議 第3号
終戰以來、國民経済の各分野にわたつて行われた経済統制は、それぞれ重要な役割を果して参つたのではありますが、最近における物資需給状況の改善、購買力の減退等経済條件の変動にかんがみ、統制全般にわたり再検討を必要とする段階に到達していると考えるのであります。
終戰以來、國民経済の各分野にわたつて行われた経済統制は、それぞれ重要な役割を果して参つたのではありますが、最近における物資需給状況の改善、購買力の減退等経済條件の変動にかんがみ、統制全般にわたり再検討を必要とする段階に到達していると考えるのであります。
乏しきものをお互いに公平に分け合うことができればいいけれども、終戰以來國民の道義心は頽廃低下してきております。配給だけでは足りないので、つい心ならずもやみで賄つて日々の生活を営まなければならぬという人も多数に上つている。
一般に國民が終戰以來國民の精神等も相當動搖いたしまして、この納税思想、殊にこういう危機においては納税思想というものがきわめて大事なのでありますが、それが相當缺けておるということも、まさに事實であります。道義の廢頽ということから、それが現われておると思うのであります。さらに税制その他が豫算申告制ということに變つたのであります。まだ日が淺いし、從來と違いまして十分制度が國民の間に徹底しない。